オランダに生息する女子大生のブログ

日本人女子大生が、自由の国オランダに住んで得た知識・考えたことを綴っていきます。

#4 オランダのLGBTQ事情 〜生まれて初めてLGBTQパーティーに行って考えたこと〜

こんにちは、Midoriです。
前回までは、オランダの基本的な情報を知ってもらいたいと思い、政治や経済などについて広く三回に分けて書いて来たのですが、今回はもう少し深掘り、オランダのLGBTQ事情を自分自身の経験を踏まえた上でお話してみたいと思います。

 

オランダでLGBTQパーティーデビュー

ある日、友達に「今度、ストレートフレンドリーのLGBTQパーティーが開催されるらしいから一緒に行こう!」と誘われたので、生まれて初めてLGBTQパーティーに参加して来ました....!!

 

参加前は、「LGBTQパーティーなら、そのコミュニティのための特別なホールで開催されるのでは...? 一体どんな場所なのだろう、ドキドキ..!」していた(私の好きな映画、怒り。でのゲイパーティーのシーンのイメージを持っていた)のですが、

 

実際は、毎週のようにパーティーが行われている毎度おなじみ(2回ぐらいしか行ったことないけどw)ベニューが会場でした。

 

さて、到着すると、まだ早い時間にも関わらず、身体検査のレーンは長蛇の列。

さすがナイトライフがさかんな国オランダ、パーティーはいつでも盛況です。

 

 

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待ち時間に、一緒に来た友人たちの写真をパシャリ。

 

そこで受けた印象、それは...

女子が、多い!!!!

 

 

 クラブと言えば、どちらかと言えば男子の方が多いイメージ。  

ですが、今回のイベントの場合は、「バイセクシュアルには女子の方が多い」というmyth(truth?)によるものか、どうみても女子が多い。  

なんだかとても新鮮な気分。カップルらしき女子同士もちらほら目にしました。

 

 

フロア内をうろうろすること約30分。

ん、どこかでみたことがある後ろ姿....

それは、オリエンテーションウィークの時から仲の良い友人。

 

その友人には、「大学のLGBTQのコミュニティの子たちと来た!この子たちみんなLGBTQやねん!」と彼の友人たちを紹介されました。

 

かなり大人数で来た様子。

 

その中には、キャンプで一緒だった顔見知りもいました。

その顔見知りがLGBTQだとは全く知らなかったので、正直驚きました。

 

一般的には「〇〇な人はゲイ/レズビアンだ」、などとLGBTQはステレオタイプされることは多いです。

 

しかし、今回がそうであったように、実際は「私はLGBTQだ」と言われるまで、その人がそうであると知ることができないことは少なくありません。

 

 

結局私がLGBTQパーティーに滞在したのは2時間半ほどとあまり長くはありませんでした。

ですが、会場の熱気と一体感、参加者の楽しげな様子は他のクラブと変わらなかったし、多くの人がイメージでするであろう「特異さ」「奇異さ」を感じることは全くありませんでした。踊って、歌って、はしゃぐ、そんなクラブの日常がそこにあっただけでした。

 

 

社会に受け入れられるLGBTQ 

オランダが世界で一番LGBTQに優しい国、であることはよく知られています。

もっとも有名な例としては、世界で一番初めに同性婚が成立したことが挙げられるでしょう。

LGBTQへの理解の深さは私が通う大学でも感じることができます。

例えば、前述のLGBTQコミュニティが存在していることに加え、頻繁に開催されるLGBTQ関連のイベントには誰でも参加でき、 LGBTQの生徒専用のカウンセリングもある、など多岐に渡ります。

(LGBTQだからって特別にカウンセリング受けられるってずるくない?という声が聞こえてきそうですが、LGBTQの人々がストレートの人々と比べて様々な理由から精神面でよりサポートが必要なのはよく知られています。その原因に特にきちんとした理解がある人によるカウンセリングは不可欠です。必要な人に必要な機会が与えられているのは当たり前ではないのしょうか) 

 

その中でも私が一番感動したのは、ジェンダーニュートラルのトイレです。 世界のどこかにあるとは知っていましたが、大学で目にすることは予想していませんでした。

 

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ちなみにこの写真のトイレは、教室から近いため、私もかなりのヘビーユーザーです。

 

トイレで手を洗っていたら個室から出てきた男子生徒と鏡ごしに目が合うのは、もはや慣れた日常の一コマです。ww

  

 

オランダに来たことで私のLGBTQに対する考え方は変わったか

高校の時に在籍していたイタリアの全寮制のインターナショナルスクールにも数人LGBTQの友達がいたため、私にとってLGBTQは遠い存在ではありませんでした。

ただ、トランスジェンダーの友達が初めてできたのはオランダに来てからだったし、LGBTQに関する話題を特に当事者たちとオープンに語り合えるようになったのも、ここに来てからです。

何より、少数者が受け入れられるということを日々実感できる社会は、本当に生きやすいと感じています。

 

 

ではでは、今日はこの辺で。

11月11日 ハーグのアパートメントから

 

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